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女性エンジニアの基本情報技術者試験ガイド難易度・合格率・勉強法・取得メリットを実データで解説

最終更新: 2026年6月10日

基本情報技術者試験とは(試験概要)

基本情報技術者試験(FE:Fundamental Information Technology Engineer Examination)は、独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。経済産業省認定の情報処理技術者試験のひとつで、ITエンジニアの登竜門として広く認知されています。ITスキル標準(ITSS)ではレベル2に位置づけられ、ITパスポート(レベル1)の一段上、応用情報技術者(レベル3)の一段下にあたります。

試験は「科目A試験」と「科目B試験」の2部構成。2023年度の制度改定で旧「午前・午後試験」から刷新され、出題数・試験時間がコンパクトになりました。最大の特徴は、通年のCBT(Computer Based Testing)方式であること。全国のテストセンターで、自分の都合のよい日時を選んで受験できます。年2回の一斉試験を待つ必要がないため、仕事や育児と両立しながら挑戦しやすいのが魅力です。

「IT全般の基礎知識」と「アルゴリズム・プログラミングの基本的な思考力」をバランスよく問う試験で、特定の言語に縛られないため、これからエンジニアを目指す未経験者にも、現場の知識を体系的に整理したい実務者にも適しています。

試験の基本データ(2026年時点)

  • 主催:IPA(情報処理推進機構)/経済産業省認定の国家試験
  • 方式:通年CBT(全国のテストセンターで随時受験)
  • 構成:科目A(60問・四肢択一)+ 科目B(20問・多肢選択)
  • 合格基準:科目A・科目Bとも1,000点満点中600点以上(IRT採点)
  • 受験料:7,500円(税込)/受験資格・年齢制限なし
  • 科目A免除制度:IPA認定講座の修了で科目Aが1年間免除

難易度・合格率(データで見る)

基本情報技術者試験の合格率は、おおむね35〜41%で推移しています。CBT方式に移行した2023年4月は56.4%と高水準でスタートしましたが、その後の難易度調整で落ち着き、令和6年度(2024年4月〜2025年3月)の通年合格率は約40.8%でした。国家資格としては「しっかり対策すれば十分合格できる」現実的な難易度です。

時期・区分合格率の目安備考
2023年4月(CBT初月)約56.4%新制度スタート直後で高水準
令和6年度(2024〜25)約40.8%通年合計。現在の標準的な水準
2025年12月(月次例)約35.1%月により変動あり
難易度(ITSS)レベル2ITパスポート(Lv1)の上位

難所は「科目B」

受験者がつまずきやすいのは、論理的思考力が直接問われる科目B(アルゴリズムとプログラミング・情報セキュリティ)です。知識の暗記で乗り切れる科目Aと違い、科目Bは疑似言語のトレース(プログラムの動きを1行ずつ追う作業)に慣れが必要。逆に言えば、科目Bを早めに繰り返し練習しておけば、合格はぐっと近づきます。

女性エンジニアに役立つ理由

IT人材における女性比率はまだ2割程度とされますが、未経験からのキャリアチェンジや、ブランクからの復職を目指す女性にとって、基本情報技術者試験は「客観的な実力の証明書」として大きな武器になります。特に次の点で、女性のキャリア形成と相性のよい資格です。

1. 異業種からの転職で「基礎」を証明できる

事務職や別業界からITへ移る際、職歴では実力が伝わりにくいもの。国家資格の合格は「ITの基礎を体系的に学んだ証拠」として、未経験・ポテンシャル採用の通過率を高めてくれます。

2. 通年CBTで自分のペースに合わせられる

一斉試験ではないため、育児や仕事の合間に受験日を設定可能。体調や予定が読みにくいライフステージでも、無理なく挑戦・再受験できます。

3. 学んだ知識が現場で長く効く

ネットワーク・DB・セキュリティ・アルゴリズムなど、特定言語に依存しない普遍的な土台を学べます。ブランクが空いても色あせにくく、復職後の理解の速さにつながります。

4. 資格手当・報奨金で待遇に直結しやすい

多くの企業が月5,000〜10,000円の資格手当や合格報奨金を用意。性別に関係なく支給されるため、成果が待遇に反映されやすく、年収交渉の材料にもなります。

出題範囲と科目A・科目B

出題は「テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系」の3分野から構成されます。科目Aで幅広い知識を、科目Bでアルゴリズムとセキュリティの実践力を問う形です。下表で全体像を押さえましょう。

科目出題数・形式主な出題範囲
科目A60問・四肢択一テクノロジ系41問(基礎理論・DB・ネットワーク・セキュリティ等)/マネジメント系7問(PM・サービスマネジメント)/ストラテジ系12問(経営・法務)
科目B20問・多肢選択アルゴリズムとプログラミング(約8割・疑似言語)/情報セキュリティ(約2割)

採点はIRT(項目応答理論)方式で、「1問○点」という素点配点は公開されていません。各科目1,000点満点中600点以上で合格。両科目を同日に続けて受験する形式です。科目Bは特定のプログラミング言語ではなくIPA独自の「疑似言語」で出題されるため、言語経験がなくても対策できます。

勉強時間の目安と勉強法

目安となる勉強時間は、IT未経験者で約200時間(1日2〜3時間で2〜3か月強)、基礎知識がある人で50〜100時間ほど。文系・未経験から1か月半で合格した例もあり、進め方しだいで短縮も可能です。次のSTEPで進めると挫折しにくくなります。

STEP1

全体像をテキストでつかむ

まずは1冊のテキストを通読し、IT用語と分野の全体像を把握。完璧を目指さず「こういう話があるんだ」と俯瞰するのが目的。イラスト系の入門書が向いています。

STEP2

科目Aを過去問でインプット

科目Aは知識勝負。Web問題集「過去問道場」で繰り返し解き、間違えた分野だけテキストに戻る。同じ問題が形を変えて再出題されるため、過去問演習が最も効率的です。

STEP3

科目Bを早めに着手する

最大の難所・科目Bは後回し厳禁。疑似言語のトレース(プログラムを1行ずつ追う)に早く慣れることが合否を分けます。サンプル問題・公開問題で手を動かしましょう。

STEP4

アルゴリズム&セキュリティを反復

科目Bの8割はアルゴリズム、2割はセキュリティ。配列・ループ・条件分岐の典型パターンを繰り返し、解法の型を体に入れます。1日1問でも継続が効きます。

STEP5

本番形式で時間を計って演習

科目A・Bを通しで解き、時間配分の感覚をつかむ。CBTは画面操作にも慣れが必要なので、IPA公開のサンプルやCBT体験で操作感を確認しておくと安心です。

STEP6

苦手分野を直前に総ざらい

受験日が自由に選べるのがCBTの強み。仕上がりを見て日程を確定し、直前は間違えた問題と苦手分野を集中復習。自信がついたタイミングで申込みましょう。

おすすめ教材

基本情報は「定番テキスト1冊 + 無料の過去問サイト」で独学合格を狙える資格です。お金をかけすぎず、王道の組み合わせで進めるのが効率的です。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

入門テキスト

イラストが豊富で、完全なIT初心者でも読み進めやすい定番書。難しい用語をやさしくかみ砕いて解説してくれます。ただし科目B対策は手薄なので、後述の問題演習と組み合わせるのが前提です。

栢木先生の基本情報技術者教室

入門テキスト

「イメージ&クレバー方式」で要点を覚えやすいロングセラー。キタミ式と並ぶ定番で、コンパクトにまとまっているため短期間で全体を回したい人に向いています。好みで1冊選べばOKです。

基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場)

無料・問題演習

科目A対策の最有力。無料でスマホからも解け、分野別の演習や正答率の記録も可能です。「過去問道場だけで合格できた」という声もあるほど。テキストと併用して、解説がわかりにくい問題だけ書籍で補うのが王道です。

科目B(アルゴリズム)が不安な場合は、科目B専用の問題集を1冊足すと安心です。育児や仕事の合間に学ぶなら、スマホで進められる無料の過去問サイト+通学不要のテキスト独学が、時間とお金の両面で現実的です。

取得後の年収・キャリアへの影響

基本情報技術者試験は、それ単体で年収が跳ね上がる「魔法の資格」ではありません。しかし転職市場での評価・社内待遇・キャリアの土台という3つの面で、着実にプラスに働きます。

影響する領域具体的な効果
転職・就職異業種→IT職で特に有利。大手・SIerで評価されやすく、未経験採用の通過率が上がる
資格手当月5,000〜10,000円が相場。毎月の固定給アップにつながる
合格報奨金2万〜10万円が相場。企業によっては数十万円の一時金も
年収目安保有エンジニアの目安は600万円前後(SE平均は431万〜592万円)

「資格+実績」で価値が最大化する

基本情報の本当の価値は、基礎を体系的に学んだ証明にあります。資格だけで高年収になるわけではなく、ポートフォリオや実務経験と組み合わせることで効果が最大化します。女性が年収交渉やキャリアアップを進める際の「客観的な裏づけ」として活用し、次のステップ(応用情報や専門資格)につなげていくのが理想です。

おすすめ転職エージェント

基本情報を取得したら、その資格や学習実績を正しく評価してもらえる場で活かすことが大切です。IT特化型と女性特化型の併用が効果的です。

レバテックキャリア

IT特化型

IT・Web業界に特化し求人が豊富。技術に精通したアドバイザーが、資格や学習中の取り組みも含めて強みを言語化し、企業へアピールしてくれます。リモート求人も多く、女性アドバイザーの指名も可能です。

Geekly

IT特化型

IT・Web・ゲーム業界に強く、年収アップ実績が豊富。スピーディーなマッチングと年収交渉力に定評があり、資格手当の充実した企業の紹介も期待できます。

type女性の転職エージェント

女性特化型

産休育休やリモートなど、女性のキャリア継続に配慮した求人を中心に紹介。未経験からIT職を目指す人や、ブランクからの復職にも親身に伴走してくれます。

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次に目指す資格

基本情報で土台を固めたら、キャリアの方向性に合わせて次の資格に挑戦しましょう。王道は同じIPAの応用情報技術者試験です。

応用情報技術者試験(AP)

基本情報の正統な上位資格(ITSSレベル3)。設計・マネジメント・記述式が加わり、評価・年収ともに一段アップ。次の一歩の本命です。

AWS認定/クラウド系

実務直結の人気資格。クラウド経験は年収に直結しやすく、リモート求人とも相性◎。インフラ志向の女性に好相性です。

データベーススペシャリスト

DB設計の専門性を証明する高度試験。バックエンドやデータ領域でキャリアを深めたい人の指標になります。

情報処理安全確保支援士/LPIC

セキュリティやLinux/インフラを深めたい人向け。需要が高く長く通用する領域で、専門性を武器にできます。

よくある質問

基本情報技術者試験は未経験の女性でも合格できますか?

可能です。基本情報技術者試験はITスキル標準(ITSS)でレベル2に位置づけられる入門〜基礎レベルの国家資格で、IT未経験者でも約200時間(1日2〜3時間で2〜3か月強)の学習で合格を狙えます。文系・未経験から1か月半で合格した例もあります。鬼門は科目Bのアルゴリズムとプログラミングですが、疑似言語のトレースに慣れれば突破できます。まずは科目Aの知識をインプットし、科目Bは「過去問道場」などで早めに手を動かすのが合格の近道です。

基本情報技術者試験の合格率と合格基準を教えてください。

CBT方式となった令和6年度(2024年4月〜2025年3月)の通年合格率は約40.8%でした。CBT導入直後の2023年は56.4%と高水準でしたが、難易度調整を経て現在は35〜41%前後で推移しています。合格基準は科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上(IRT=項目応答理論で採点)。両方をクリアして初めて合格となります。受験料は7,500円(税込)です。

基本情報技術者試験はいつ・どこで受けられますか?

2023年度から通年のCBT(Computer Based Testing)方式になり、全国のテストセンターで都合のよい日時を選んで受験できます。年に2回の一斉試験を待つ必要がなく、申込みも随時受け付けています。育児や仕事の合間にスケジュールを組みやすいため、ライフイベントを抱えながら学ぶ女性にとって挑戦しやすい資格です。合格発表も後日Webで確認でき、不合格でも一定期間後に再受験できます。

基本情報技術者試験を取ると転職や年収で有利になりますか?

特に異業種からIT職へ転職する際に効果的です。国家資格としてITの基礎知識を客観的に証明でき、ベンチャーより大手・SIerで評価される傾向があります。多くの企業が資格手当(月5,000〜10,000円)や合格報奨金(2万〜10万円、企業によっては数十万円)を用意しており、保有者の年収目安は600万円前後とされます。資格そのものより「基礎を体系的に学んだ証明」として、未経験採用やポテンシャル採用の後押しになる点が大きなメリットです。

基本情報技術者試験の次は何を目指せばよいですか?

王道は同じIPAの応用情報技術者試験(AP・レベル3)です。基本情報で身につけた基礎の上に、設計・マネジメント・記述式の応用力が加わり、評価も年収も一段上がります。実務志向ならAWS認定(クラウド)やLPIC/Linux、データ活用ならデータベーススペシャリストなど、目指すキャリアに合わせて選ぶのがおすすめです。まず基本情報で土台を固め、現場経験を積みながら次の資格に挑戦するとスキルが着実に積み上がります。

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