東京都の女性ITエンジニア育成事業とは?内容・費用・申込方法と応募前に知るべきポイント【2026年】
最終更新: 2026年6月12日
先に結論:3つの即答
- ✓どんな事業? 東京都(産業労働局)が実施する職業訓練。未経験からITエンジニアを目指す女性向けに、eラーニング+月2回の集合型訓練(6か月)と就職支援を一体で提供します。
- ✓誰が対象? 原則39歳以下の女性で、求職中または非正規雇用で就業中(申込時点で正社員でない)、都内のIT関連企業等への正社員就職を希望する方(学生は除く)。
- ✓無料? 受講料は無料、PCレンタルも無料。交通費と資格受験費用のみ自己負担です。
出典: 令和8年度女性ITエンジニア育成事業 公式サイト(2026年6月参照)
女性ITエンジニア育成事業とは
「女性ITエンジニア育成事業」は、東京都(産業労働局)が実施する女性向けの職業訓練・就職支援事業です。未経験からITエンジニアを目指す女性を対象に、プログラミングやITインフラの基礎に関する訓練と、職業紹介等の就職支援を一体的に提供するのが特徴です(出典: TOKYOはたらくネット、2026年6月参照)。
訓練はeラーニングが主体で、月2回の集合型訓練を新宿の会場(新宿サンエービル)で実施。期間は6か月で、集合型訓練の会場には事前予約制の託児サービスも用意されています。育児中の方や、非正規雇用で働きながら学びたい方でも参加しやすい設計です。
運営は年度ごとに東京都から委託された民間事業者が担っており、令和6年度(2024年度)は株式会社ワークポート、令和7年度(2025年度)からはアデコ株式会社が受託しています。令和8年度(2026年度)は2026年4月30日に募集が開始されました(出典: 各社プレスリリース・公式サイト、2026年6月参照)。
「都の事業」という安心感に加え、訓練(スキル習得)と就職支援(キャリアカウンセリング〜職業紹介)がセットになっている点が、独学や一般的なプログラミングスクールとの大きな違いです。
事業概要表(対象者・期間・費用・内容・申込)
| 項目 | 内容(公式情報) |
|---|---|
| 正式名称 | 女性ITエンジニア育成事業(東京都産業労働局) |
| 対象者 | 原則39歳以下の女性/求職中または非正規雇用で就業中(申込時点で正社員でない方)/都内のIT関連企業等への正社員就職を希望する方/学生でない方 |
| コース | プログラミングコース(約148時間)/インフラクラウドコース(約142時間) |
| 期間・形式 | 6か月。eラーニング主体+月2回の集合型訓練(新宿会場)。託児サービスあり(事前予約制・定員あり) |
| 費用 | 受講料無料・PCレンタル無料(交通費・資格受験費用は自己負担) |
| 就職支援 | キャリアアドバイザーによるカウンセリング、履歴書・職務経歴書作成サポート、面接対策、職業紹介・マッチング |
| 申込方法 | 公式サイト(women-tokyo-en.metro.tokyo.lg.jp)から申込。期ごとに募集(2026年6月時点: 前期2期生は2026年7月1日開始・申込期限6月24日) |
| 運営・問い合わせ | アデコ株式会社(東京都から受託)/運営事務局 0120-630-023(火〜金 10:00〜18:00、土 10:00〜17:00) |
出典: 令和8年度女性ITエンジニア育成事業 公式サイト/TOKYOはたらくネット(いずれも2026年6月参照)。募集状況・定員は期ごとに変わるため、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
2つのコース内容(プログラミング/インフラクラウド)
コースは2つから選択します。どちらも「基礎知識→専門分野→演習→試験対策」という流れで、未経験を前提に組まれています。
プログラミングコース
- ✓学習時間の目安: 約148時間
- ✓内容: 基礎知識/Web制作(HTML・CSS)/Java/開発演習/試験対策
- ✓Java・Web系の開発エンジニアを目指す人向け
Javaは業務システムやWebサービスで広く使われる言語で、求人数が多いのが特徴。開発職に進みたい人の標準的な入口です。
インフラクラウドコース
- ✓学習時間の目安: 約142時間
- ✓内容: 基礎知識/サーバ基礎/クラウド(AWS)/構築演習/試験対策
- ✓サーバー・クラウド領域のインフラエンジニアを目指す人向け
AWSをはじめとするクラウドスキルは需要が高く、未経験採用の枠も比較的多い領域。コードを書くより仕組みづくりに興味がある人に向きます。
どちらのコースにも試験対策が含まれています。IT全般の土台を固めたい人は、国家試験である基本情報技術者試験の学習を並行すると、訓練内容の理解も転職時のアピールも強くなります。
費用は無料?自己負担になるもの
受講料は無料です。一般的なプログラミングスクールが数十万円かかることを考えると、これが本事業の最大のメリットです。ただし「全部タダ」ではないため、無料の範囲と自己負担を正確に押さえておきましょう。
無料のもの
- ✓受講料(eラーニング・集合型訓練とも)
- ✓パソコンのレンタル
- ✓就職支援(カウンセリング・書類添削・面接対策・職業紹介)
- ✓託児サービス(集合型訓練時・事前予約制・定員あり)
自己負担のもの
- •集合型訓練(新宿会場・月2回)への交通費
- •資格を受験する場合の受験費用
- •自宅学習用の通信環境などの生活インフラ
出典: 令和8年度女性ITエンジニア育成事業 公式サイト(2026年6月参照)
申込方法と受講までのステップ
申込は公式サイトから行います。期ごとに募集が区切られており、2026年6月時点では前期2期生(2026年7月1日開始)の申込期限が6月24日と案内されています。コースによっては「残りわずか」「募集終了」となるため、検討中の人は早めの行動が安全です。
公式サイトで募集状況を確認
コース(プログラミング/インフラクラウド)ごとに募集状況が異なります。希望コースの開始時期・申込期限をまず確認しましょう。
対象要件をセルフチェック
原則39歳以下/正社員でない/都内IT企業等への正社員就職希望/学生でない、の4条件を確認。判断に迷う場合は運営事務局(0120-630-023)へ。
公式サイトから申込
公式サイト(women-tokyo-en.metro.tokyo.lg.jp)の申込フォームからエントリーします。
訓練開始(6か月)
eラーニング主体で学習を進め、月2回の集合型訓練(新宿)に参加。学習時間の目安は約142〜148時間です。
就職支援を受けて転職活動へ
キャリアアドバイザーの伴走のもと、書類作成・面接対策・職業紹介を受けながら、都内IT企業への正社員就職を目指します。
口コミ・評判の調べ方と応募前のチェックポイント
「東京都 女性ITエンジニア育成事業 口コミ」と検索する人は多いものの、行政の委託訓練のため、民間スクールのような口コミサイトのまとまった評価はほとんど存在しません。個人ブログやSNSに体験談が散見される程度です。
さらに注意したいのは、この事業は年度ごとに運営事業者が変わる点です(令和6年度は株式会社ワークポート、令和7年度からはアデコ株式会社が受託)。過去の体験談がそのまま現行のカリキュラム・運営に当てはまるとは限りません。口コミを探すより、次のチェックポイントを一次情報(公式サイト・運営事務局)で確認するほうが、応募判断として確実です。
応募前に公式で確認したい7つのチェックポイント
- 1.学習時間を確保できるか — 約142〜148時間/6か月。週6時間前後の継続が必要
- 2.月2回、新宿に通えるか — 集合型訓練は新宿会場。交通費は自己負担
- 3.託児の空き状況 — 事前予約制・定員ありのため、育児中の人は早めに確認
- 4.どちらのコースが自分の志向に合うか — 開発(Java/Web)かインフラ(サーバ/AWS)か
- 5.目指せる資格と受験費用 — 試験対策は含まれるが受験料は自己負担
- 6.職業紹介で扱う求人の傾向 — どんな企業への紹介実績があるかを事務局に質問
- 7.申込期限と次の期の予定 — 期ごとに募集が締め切られるため、逃した場合の次回も確認
向いている人・向いていない人
向いている人
- ✓39歳以下で、都内のIT企業に正社員として就職したい
- ✓スクール費用をかけずに体系的な訓練を受けたい
- ✓非正規で働きながら、eラーニング中心で学びたい
- ✓託児サービスを使いながら学習時間を確保したい
- ✓学習だけでなく就職支援まで伴走してほしい
別の選択肢を検討したほうがよい人
- •現在正社員の人(申込時点で正社員でないことが条件)→ 在職のまま学ぶならリスキリング休暇・社内制度の活用や民間スクールを検討
- •40歳以上の人(原則39歳以下)→ 東京都の他の職業訓練や教育訓練給付つきのプログラミングスクールを検討
- •都外での就職を希望する人(都内IT関連企業等への就職希望が条件)
- •今すぐ転職したい人 → 訓練6か月を待たず、未経験からのITエンジニア転職ガイドを参考にポテンシャル採用を狙う方法も
事業終了後の転職活動の進め方
本事業にはキャリアアドバイザーによる職業紹介・マッチングが含まれますが、就職が保証される制度ではありません。最終的に内定を取るのは自分自身の転職活動です。訓練の終盤からは、次の3つを並行して進めると成功率が上がります。
1. 学習成果を「見せられる形」にする
開発演習・構築演習の成果物を整理し、ポートフォリオや職務経歴書に落とし込みます。「6か月・約150時間の都の訓練を完走した」こと自体が、未経験採用では継続力の証明になります。資格(試験対策の延長で取得できるもの)があれば書類通過率がさらに上がります。
2. 事業の職業紹介+転職エージェントを併用する
事業の紹介求人だけに絞ると選択肢が限られます。IT特化型・女性特化型の転職エージェントを併用すれば、未経験可・研修ありの求人や、産休育休実績のある企業まで比較できます。エージェントは無料で使えるため、併用にデメリットはほぼありません。
3. 東京のIT求人市場を把握する
本事業は都内IT企業への就職が前提です。東京の求人動向・年収相場・働きやすい企業の見極め方は東京の女性エンジニア転職ガイドで詳しく解説しています。
おすすめ転職エージェント
訓練で身につけたスキルを評価してくれる企業に出会うには、IT特化型と女性特化型の併用が効果的です。
レバテックキャリア
IT特化型IT・Web業界に特化し、東京の自社開発・メガベンチャー求人が豊富。技術に精通したアドバイザーが、年収相場の高い東京で適正な年収交渉をサポートしてくれます。リモート求人や女性アドバイザーの指名も可能です。
Geekly
IT特化型IT・Web・ゲーム業界に強く、東京のスタートアップ〜大手まで幅広い求人を保有。スピーディーなマッチングと年収アップ実績に定評があり、東京の高年収求人を狙う人に向いています。
type女性の転職エージェント
女性特化型首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)に強く、産休育休やリモートなど女性のキャリア継続に配慮した求人を中心に紹介。保活や通勤を踏まえた働き方の条件で絞り込みたい人に最適です。
よくある質問
東京都の女性ITエンジニア育成事業は本当に無料ですか?▾
受講料は無料です。訓練に使うパソコンのレンタルも無料で、集合型訓練の会場(新宿)には事前予約制の託児サービスもあります。ただし、集合型訓練に通う交通費と、資格を受験する場合の受験費用は自己負担です。完全にゼロ円ではなく「受講料・PC無料+交通費・受験料は自己負担」と理解しておくと、応募後のギャップがありません(出典: 令和8年度女性ITエンジニア育成事業 公式サイト、2026年6月参照)。
女性ITエンジニア育成事業の対象者は誰ですか?40歳以上でも応募できますか?▾
対象は「原則39歳以下の女性」で、求職中または非正規雇用で就業中の方(申込時点で正社員でない方)、都内のIT関連企業等への正社員就職を希望する方、学生でない方という条件があります。年齢は「原則」39歳以下とされているため、40歳以上の方は運営事務局(0120-630-023)に直接確認するのが確実です。対象外だった場合も、東京都には女性デジタルカレッジ事業など別の訓練もあるほか、民間スクールや教育訓練給付の活用という選択肢があります。
働きながらでも受講できますか?▾
非正規雇用で就業中の方も対象に含まれており、訓練はeラーニングが主体で集合型訓練は月2回(新宿会場)です。自分のペースで学習を進めやすい設計のため、パート・派遣などで働きながらの受講も想定されています。ただしプログラミングコースで約148時間、インフラクラウドコースで約142時間の学習時間が目安とされており、6か月で割ると週6時間前後の学習を継続する必要があります。就業中の方は学習時間を確保できるかを先に見積もっておきましょう。
女性ITエンジニア育成事業の口コミ・評判はどこで確認できますか?▾
行政の委託訓練のため、民間スクールのような口コミサイトのまとまった評価はほとんど存在しません。確実なのは一次情報での確認です。公式サイトでカリキュラム・スケジュール・就職支援の内容を確認し、不明点は運営事務局(0120-630-023)に直接質問するのが最も正確です。個人ブログやSNSの体験談は参考になりますが、年度によって運営事業者が変わる事業(令和6年度ワークポート、令和7年度からアデコ)のため、古い年度の感想が現行の内容と異なる場合がある点に注意してください。
修了したら必ずITエンジニアとして就職できますか?▾
就職が保証される制度ではありません。キャリアアドバイザーによるキャリアカウンセリング、履歴書・職務経歴書の作成サポート、面接対策、職業紹介・マッチングといった就職支援が訓練と一体的に提供されますが、最終的には本人の学習成果と転職活動次第です。事業の職業紹介だけに頼らず、レバテックキャリアなどのIT特化型エージェントやtype女性の転職エージェントを併用して求人の選択肢を広げると、訓練で得たスキルを活かせる企業に出会える確率が上がります。
出典・参考資料
- 出典: 東京都「令和8年度女性ITエンジニア育成事業」公式サイト https://women-tokyo-en.metro.tokyo.lg.jp/(2026年6月参照)
- 出典: TOKYOはたらくネット「女性ITエンジニア育成事業」 https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/etc/jyosei_en/index.html(2026年6月参照)
- 出典: アデコ株式会社「東京都の令和7年度『女性ITエンジニア育成事業』の運営を開始」 https://www.adeccogroup.jp/pressroom/2025/0501_03(2026年6月参照)
- 出典: 株式会社ワークポート「東京都の『女性ITエンジニア育成事業』を受託」 https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/891.html(2026年6月参照)