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女性のITパスポート試験ガイド合格率48.6%・未経験の「最初の一歩」をIPA公式データで解説

最終更新: 2026年7月5日

ITパスポート試験とは(試験概要)

ITパスポート試験(iパス)は、独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。「情報処理の促進に関する法律」に基づく情報処理技術者試験のひとつで、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識を証明できる試験と位置づけられています(IPA公式サイト、2026年7月参照)。ITスキル標準(ITSS)ではレベル1で、基本情報技術者試験(レベル2)の一段手前にあたる、IT系国家試験の入門です。

出題はAI・ビッグデータ・IoTといった新しい技術や、経営戦略・マーケティング・財務・法務などの経営全般、セキュリティ・ネットワークなどのIT知識、プロジェクトマネジメントまで幅広く、「ITと経営の共通言語」を一度に体系化できるのが特徴です。2023年のシラバス改訂では生成AIに関する項目・用語も追加され、内容は現在のIT環境に合わせて更新され続けています(最新はシラバスVer.6.5・2026年1月掲載)。

試験は通年のCBT(Computer Based Testing)方式で、全国47都道府県の試験会場から都合のよい日時を選んで受験できます。プログラミングの実技はなく、すべて四肢択一。「いきなり基本情報はハードルが高い」という未経験の方が、最初に挑戦する試験として定番です。

試験の基本データ(IPA公式サイト・2026年7月確認)

  • 主催:IPA(情報処理推進機構)/「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験
  • 方式:通年CBT(全国47都道府県の会場で随時受験・午前/午後/夕方の時間帯)
  • 出題:100問・四肢択一/試験時間120分(総合評価は92問で実施)
  • 分野:ストラテジ系 約35問/マネジメント系 約20問/テクノロジ系 約45問
  • 合格基準:総合600点以上/1,000点 かつ 3分野それぞれ300点以上(IRT採点)
  • 受験手数料:7,500円(税込)/受験資格・年齢制限なし

難易度・合格率(IPA公式データ)

IPAが公開する統計によると、令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の合格率は48.6%。年間30万人以上が応募する人気試験で、受験者のほぼ2人に1人が合格しています。合格率約40%の基本情報技術者試験より一段やさしく、「対策すれば未経験でも十分届く」水準です。

項目令和7年度実績備考
応募者数307,266人年間30万人超が応募
受験者数271,352人受験率88.3%
合格者数132,012人
合格率48.6%月次では44〜53%程度で変動
難易度(ITSS)レベル1基本情報技術者(Lv2)の一段手前

出典: IPA「ITパスポート試験 統計情報(推移表)」令和8年5月時点の掲載データより当サイト集計(2026年7月参照)。

未経験女性の「最初の一歩」に向く理由

事務職や販売職からITへのキャリアチェンジを考え始めたとき、最初の壁は「何から始めればいいか分からない」こと。ITパスポートは、その最初の一歩を形にできる試験です。

1. 実技なし・四肢択一のみで挑戦しやすい

プログラミングの実技試験はなく、すべて選択式。受験資格や年齢制限もありません。「パソコンは使うけれどITは専門外」という状態からでも、テキスト学習だけで合格ラインに届きます。

2. CBT随時開催で育児・仕事と両立できる

全国47都道府県で年間を通じて随時実施。午前・午後・夕方から時間帯を選べ、一斉試験の日程に生活を合わせる必要がありません。予定が読みにくいライフステージでも、自分のタイミングで受験・再挑戦できます。

3. 生成AI・セキュリティなど「いまの基礎」が学べる

シラバスは継続的に改訂されており、生成AIやアジャイルなど現在の職場で話題になる用語・概念もカバー。IT職に進まない場合でも、どの職種でも使える知識として無駄になりません。

4. 企業の採用・人材育成での活用が広がっている

IPAは、社員の人材育成に幅広く活用され、採用活動でエントリーシートへの記入を求める動きが広がっていると紹介しています(IPA公式サイト、2026年7月参照)。履歴書に書ける国家試験として、学習意欲の客観的な証明になります。

出題範囲と合格基準の注意点

出題は3分野・100問(四肢択一・120分)。ストラテジ系(経営全般)約35問、マネジメント系(IT管理)約20問、テクノロジ系(IT技術)約45問という構成で、ITだけでなく経営・法務の知識も問われるのが特徴です。

分野出題数の目安主な内容
ストラテジ系約35問企業活動・法務・経営戦略・マーケティング・システム戦略
マネジメント系約20問システム開発・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・監査
テクノロジ系約45問基礎理論・アルゴリズム・ハードウェア・データベース・ネットワーク・セキュリティ・AI

注意:「苦手分野の捨て問戦略」は使えない

合格には総合600点以上に加えて、3分野すべてで分野別評価点300点以上が必要です(IRT採点)。「経営は苦手だからテクノロジで稼ぐ」といった偏った戦略では、総合点が足りていても分野別基準で不合格になり得ます。3分野をまんべんなく学びましょう。ITが初めての方はテクノロジ系、経営知識が初めての方はストラテジ系に学習時間を多めに配分するのがコツです。

勉強の進め方(STEP)

前提知識によって必要な学習期間は大きく変わりますが、進め方の型はシンプルです。テキスト1冊+過去問演習が王道で、通学は必須ではありません。

STEP 1

シラバス・公式情報を確認する

IPA公式サイトで最新シラバス(Ver.6.5)と試験概要を確認。出題範囲の全体像を先に見ておくと、テキストの読み方が変わります。

STEP 2

市販テキストを1冊決めて通読する

ITパスポート対策のテキストを1冊選び、まず全体を通読。完璧に覚えようとせず、3分野の地図を頭に入れることを優先します。

STEP 3

IPA公式の過去問題で演習する

IPAは過去問題を公式サイトで公開しています。分からなかった問題をテキストに戻って潰す、の繰り返しが最短ルート。無料の過去問演習サイトをスキマ時間に使うのも定番です。

STEP 4

CBT疑似体験ソフトウェアで操作に慣れる

IPAが公式提供するCBT疑似体験ソフトウェアで、本番のパソコン操作(解答・見直し・後回し)を体験しておくと、当日慌てません。

STEP 5

受験日を先に申し込む

CBTは随時開催なので「勉強が終わったら申し込む」だと先延ばしになりがち。先に受験日を決めて申し込むと、学習ペースが固まります。不合格でも再受験できます。

費用を抑える公的支援(無料講座・給付金)

独学なら受験料7,500円+テキスト代で挑戦できますが、「独学は続かない」という方は公的支援を使って講座費用を抑える選択肢があります。

  • マナビDX(経済産業省・IPA):デジタルスキル講座のポータルで、無料で学べる講座も掲載されています。ITパスポート級の基礎から探せます。
  • 教育訓練給付制度(厚生労働省):雇用保険の加入者等が対象で、指定講座の受講費用の一部が支給されます。ITパスポート対策講座も指定対象に含まれており、対象講座は厚労省の「教育訓練講座検索システム」で確認できます。
  • 自治体・ハロートレーニングの職業訓練:離職中の方はハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)でIT基礎を学べるコースがあります。

転職での評価の実際(正直な話)

ここは正直にお伝えします。ITパスポートは「ITを利活用する社会人向け」の入門資格であり、これ単体でエンジニア転職の決め手になる資格ではありません。エンジニア採用で評価される国家資格の本命は、一段上の基本情報技術者試験(レベル2)です。

それでもITパスポートに意味があるのは、「ゼロではない」ことを最初に証明できるからです。異業種からのキャリアチェンジでは、応募書類に書ける学習実績があるかどうかで、ポテンシャル採用の説得力が変わります。「ITパスポート合格→基本情報の学習中」という状態は、未経験者が作れる最も分かりやすい成長ストーリーのひとつです。

場面ITパスポートの効き方
異業種→IT未経験転職学習意欲・基礎知識の証明として有効。基本情報の学習中であることを添えるとさらに良い
エンジニア経験者の転職評価への影響はほぼなし。実務経験・ポートフォリオが優先される
事務・企画など非IT職DX推進・社内システム担当への異動や、IT企業の非エンジニア職への応募で基礎力の証明になる
40代からのキャリアチェンジ「ITパスポート→基本情報」の順で本気度を可視化する定番ルートの起点になる

おすすめ転職エージェント

ITパスポートの学習と並行してエージェントに登録しておくと、「未経験からどの職種を狙えるか」「次に何を学ぶべきか」を市場目線で確認しながら進められます。未経験に強いエージェントと女性特化型の併用が効果的です。

ワークポート

未経験に強い

IT・Web業界への転職支援に実績があり、未経験・異業種からのキャリアチェンジ相談に強いのが特徴。学習中の資格や取り組みを踏まえて、現実的に狙える求人を提案してもらえます。

type女性の転職エージェント

女性特化型

女性の転職支援に特化した老舗エージェント。ライフイベントを踏まえたキャリア設計の相談がしやすく、IT職への一歩を女性目線でサポートしてもらえます。

次に目指す資格

ITパスポートはゴールではなくスタート地点。エンジニアを目指すなら、そのまま学習を続けて次の資格へつなげましょう。

基本情報技術者試験(FE)— 本命

エンジニアの登竜門となる国家試験(ITSSレベル2)。ITパスポートで学んだ3分野がそのまま土台になります。エンジニア転職を目指すなら、ここまで到達するのがおすすめです。基本情報技術者試験ガイドへ

目的別の資格マップ

クラウド(AWS)・インフラ(LPIC)・データ(Python・データベース)など、方向性別のおすすめ資格を整理しています。資格ガイド(目的別マップ)へ

よくある質問

ITパスポートは未経験・文系の女性でも合格できますか?

十分に狙えます。ITパスポートは「ITを利活用するすべての社会人・学生」を対象とした国家試験で、受験資格や年齢制限はなく、出題はすべて四肢択一(プログラミングの実技はありません)。IPAの統計では令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の合格率は48.6%と、受験者のほぼ2人に1人が合格しています(IPA統計情報、2026年7月参照)。IT資格の中では最も入門的な位置づけ(ITスキル標準レベル1)です。

ITパスポートの合格率と合格基準を教えてください。

IPAの統計によると、令和7年度は応募者307,266人・受験者271,352人・合格者132,012人で、合格率は48.6%でした。合格基準は「総合評価点が1,000点満点中600点以上」かつ「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上」の両方を満たすこと。採点はIRT(項目応答理論)方式です。苦手分野を捨てると分野別基準で不合格になり得るため、3分野をまんべんなく学ぶ必要があります(IPA公式サイト、2026年7月参照)。

ITパスポートはいつ・どこで受けられますか?費用はいくらですか?

全国47都道府県の試験会場で、CBT(Computer Based Testing)方式により年間を通じて随時実施されています。受験手数料は7,500円(税込)、試験時間は120分・100問です。会場により午前・午後・夕方の時間帯があり、都合のよい日時・会場を選んで申し込めます。一斉試験を待つ必要がないため、仕事や育児のスケジュールに合わせて受験日を設定しやすいのが特徴です(IPA公式サイト、2026年7月参照)。

ITパスポートはエンジニア転職で有利になりますか?

正直にお伝えすると、ITパスポートは「ITを利活用する社会人向け」の入門資格であり、エンジニア専門の資格ではないため、これ単体でエンジニア転職の決め手にはなりにくいです。ただし、異業種からのキャリアチェンジでは「ITの基礎を体系的に学び始めた証明」として学習意欲を示せます。IPAも企業の採用活動でエントリーシートへの記入を求める動きが広がっていると紹介しています。エンジニア転職で評価される本命は一段上の基本情報技術者試験(レベル2)で、ITパスポート→基本情報の順で進むのが定番ルートです。

ITパスポートの次は何を目指せばよいですか?

エンジニアを目指すなら、同じIPAの基本情報技術者試験(ITスキル標準レベル2)が王道です。ITパスポートで学ぶ3分野の知識がそのまま土台になります。また、学習費用を抑えたい場合は、経済産業省・IPAのポータル「マナビDX」の無料講座や、雇用保険の教育訓練給付制度(対象講座の受講費用の一部が支給)を併用できます。当サイトの公的支援まとめ記事から探せます。

最初の一歩を、キャリアの形に

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